日本では使えそうにない将来性のあるサービス

BOKU始動。携帯での買い物用にモバイルペイメントを提供

BOKU、Paymo、およびMobillcashは、いずれも同様の方法でゲームやアプリケーション向けの小額決済機能を提供するものだ。BOKUのシステムではクレジットカードや銀行口座も必要ない。利用者はサイト上で電話番号を入力し、送られてくるテキストメッセージに返信するだけで支払いが完了する。決済額は自動的に毎月の携帯電話使用料に上乗せされることになる。

日本のキャリアが主体となった同様のサービスもあったが、このところトンと聞かない。
おサイフケータイという使いやすげなサービスも、公式だのという縛りのうえで気軽に使えるものでもなかったりする。

Paymoがかつて言ったところによれば、世界中のオンラインコミュニティにおける75%がクレジットカードを持っていないとのことだ。しかし30億人は携帯電話を利用している。そして携帯電話を利用するオンライン支払いの機能は、ソーシャルネットワークやモバイルアプリケーションで利用する仮想グッズやゲームによって成長してきた。こうしたことを考えれば、クレジットカードや銀行口座を必要としないモバイルペイメントの仕組みは広がっている可能性を持っているわけだ。

ただし、モバイルペイメントの普及にとって大きな障害が一つある。多くの携帯キャリアが支払いシステムに課す高めの手数料(これは消費者に転嫁される)がネックとなっているのだ。BOKUによると手数料率は携帯キャリアにより異なり、購入額の10%ないし50%だとのことだ。トランザクションフィーとしてはかなり高めの設定になっている。

利用料の問題もあるが、技術情報開示という点でも問題を抱える日本のキャリア。
さてモバイルが電子少額決済の切り口となる日はくるのか?
来ないままのような気もする。