メタメタになるだろうTVの将来

全チャンネル全番組録画の行く末 デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS

テレビ番組におけるメタデータ、それも番組視聴関連で必要となるものは、番組タイトル、放送日時、出演者といった新聞のラテ欄レベルのものだけではない。何時何分何秒に誰が何を言ったか、言葉だけではなく字幕まで含めた詳細をデータ化する作業が必要になる。
 SPIDERにはこういったデータが用意されているので、たとえば特定のタレント名で検索すれば、出演している番組はもちろん、他の番組で誰かが名前を言ったとか、字幕テロップに出ていたとか、出演CMはどれかといったことまですべて瞬時にリストアップできてしまう。

要はTV放送とネットの融合が、こういった形で成立するものだと。
だが、どうだろう。
TVは収入源を広告に依存している。ネットも同様だが、コストが桁違いに違う。
TVコンテンツは違う方法でも収益モデルを見つけない限り、メタ情報で細分化されては太刀打ちができなくなるのは確かだ。メタが資金を分散化し、ユーザーの行動を細切れにするのだ。
アンチ・メタデータ、そんな考えが広がるのは近いのかもしれない。