ベンチャーするときの困った現実

ヘッドハンター 岡島悦子のインサイト

結局のところ起業をしたいというマインドは、少しでもビジネスに興味があり微力でも動きたい欲求と自分のお気に入りのアイデアがあれば、誰でも持ち得るものだ。しかし現実は厳しいもので、ひとりの想いだけですべてがうまくいくものでもない。
誰もが思うこと、それは「どこから手をつければいい?」であり、事業計画書を作ることがどうにも雲をつかむようなことなのだから一人でもんもんとするしかない。

誰かに聞く?で、誰に?
本で調べる?何冊読んでも答えは見えない。
じゃあ動いてみよう!動いても答えは見えないのだ。
だって結果しか評価されるものはないのだから。

大切なものは「人」と「金」
あと「もの」と「時間」かな。
どれが欠けても前に進まない車のようなものなのだから。
しかし往々にして、どれもが欠けてしまう。

事業計画を作成しなければならないのは、資金調達をしなければならないベンチャー経営者だけではない。大企業で新規事業の事業計画を作成しなければならない担当者、いつか起業したいけれど、どこから手をつけたらいいのかわからない潜在起業家の人々、にとって、「バイブル」とも言える資料が、総務省から発表された。

総務省では様々なベンチャー支援を行っている。
だが支援ばかりでも四つ輪は回らない。
本当に必要なものは「想い=動力」を伝える「駆動輪=伝達方法」であり、そこが見える資料はあまりにも少ない。
ベンチャーは冒険なのだから仕方ない。だが冒険に出る準備の仕方が分からないのだから、出ないままのものが多いのも事実だろう。
その点で、とても良い資料といえるかもしれない。

あとは「冒険の書」が欲しいね。
つまりいつでも「セーブ=やり直せる」仕組みがね。