俺がルールだっ・・・とはいえなかったFelica

海外オサイフケータイ事情 - PHS-MOBILE.COM

いくらFelicaが国際標準になっていても、世界のほぼすべての携帯電話事業者が加盟した業界団体が「落選」の決定をしたものです。残念ながら、携帯電話搭載用としての世界展開はほぼ道を絶たれたといえます。そして、世界展開を進めるAppleが、世界のほぼ全員が「お勧めしない」方式であるFelicaチップを搭載する、つまり、日本という非常に狭い市場でわずかばかりの売り上げ増を見込むために世界出荷全台にFelicaを積むということはほとんどありえません。さらに、GSMAの決定ですから、実はドコモもソフトバンクもこの決定に賛成し従うという意味です(もちろん本当に素直にそう思っているわけが無く、きっと必死で反対しただろうと思います)。

そんなわけで、iPhoneFelicaが載るという目は既にありません。もしiPhoneにオサイフケータイが載るとしたら、それは海外向けのTypeA/Bであり、日本では使えません。万一Felicaが載るとしても完全に日本オリジナルカスタマイズ。また、FelicaへのアクセスのためのプラットフォームももちろんTypeA/Bとは異なるものであるため、OSのアーキテクチャにも非常に大きなインパクトがあります。となると、もしそのようなカスタマイズができたとすると、iPhone OS自体が、日本のみ、独自ラインになってしまいます。たとえば世界はOSが5.0にアップデートされても日本は4.0Jのまま、5.0Jのリリースは5.0リリースから半年遅れ、などということも起こってくるわけです。

まぁ日本のマーケットだけでも充分商売になるわけで。
せっかくモバイル市場ができあがっているので、あえて世界標準に迎合する理由はないかも?