JASRACは独占禁止法違反だそうで

公正取引委員会、「JASRACは独占禁止法違反」として排除措置命令を下す - スラッシュドット・ジャパン

包括的利用許諾契約というのは、放送事業者が使用数の多寡によらず一定の金額を支払うことで、JASRACが管理する著作物を自由に利用できるようになる、という契約である。この、「利用した割合にかかわらず使用料は一定である」ことが問題になっているようだ。

そうりゃそうだよね。
でも、反論していて・・・。

JASRACはこの排除措置命令について不服として審判を請求する方針とのこと。JASRACの見解は次のとおり。
  • JASRACは放送事業者に対し、他の管理事業者の管理著作物を利用しないよう要請するといった反競争的な指示・要求などを一切していない
  • 今回の命令では、具体的にどのような方法で放送使用料を算定すべきなのかが明確でない。放送使用料は放送事業者側とJASRACの間の協議で決まることであり、JASRACが管理する楽曲を利用した割合が放送使用料に反映されなくとも問題ではない
  • 放送事業者が利用した音楽著作物の明細をすべてJASRACに報告することは、JASRAC単体では実行不可能
  • JASRACに支払われる使用料はあくまでもJASRACの管理著作物に対する対価であり、JASRAC以外の著作権者や著作権管理団体が管理する著作物の利用状況をJASRACが把握・考慮することはかえって公正かつ自由な競争に反する

10年前ならいざしらず、今のご時勢では常識的でないだろう。
ある意味で著作権管理を放棄したともとれる発言だと思うがね。