ネット広告にも陰りが・・・?

炭鉱のカナリア:NYタイムズのオンライン広告が初めて減る

ニューヨークタイムズは今日(米国時間12/24)、11月の広告総収入が3.8%のマイナスになったことを明らかにした。メディア企業全体で見ても広告総収入は21.2%のマイナスだが、そのほとんどは印刷広告である。ニューヨークタイムズは月次ベースで決算報告を開示しているが、ネット広告売上げの減少を報告したのは今回が初めて(11月までの今年の通年ネット広告収入は依然11.6%のプラス)。

これを見てネット広告に陰りが見えたとするには少々気が早かろう。
印刷広告の減少には目も当てられないほどではあるのだけど、それに引っ張られる形でネット広告も引き下げられていると思う。
印刷広告およびテレビなどの媒体が減少している理由は目に見えない広告効果のためである。もちろん必要な理由もあって「なんとなく知ってる」の効果は充分高い。
これがネットで「なんとなく知ってる」は「なんとなくアヤシげ」になるわけで、ネットのアングラさが足を引っ張っている。
こうして考えるとメディアのリッチ感は企業イメージ向上のため、ネットはピンポイントの情報投下と考える。するとネット広告の低下を印刷広告と同レベルで考えるべきではないと思うのだけど。
もちろん不況でネット広告も影響を受けているのだが。