CMをちゃんと見てくれる方法

栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > どのCMが見たいですかと聞いてくるテレビについて : ITmedia オルタナティブ・ブログ

ロバを水飲み場に連れてくることは容易い。しかし水を飲ませることは難しい。
そんな話を思い出した。

TVを見ればCMを強制的に見せられる。
NHKだって、CMが無いとはいえ自社番組のCMをバンバン流している。
つまり視聴者にとって不要な情報を垂れ流しているわけで、それにどれほどの広告効果があるとも思えない。
もっとも視聴率というマジックワードにおいて、垂れ流した映像が広告効果を誘因すると信じられているわけだが。

しかし考えてみれば。
最近やけに多いパチンコのCM。やんないって、関係ないって。
化粧品に婦人用品。おいら男だから関係ないって。
でも強制的に見せれば広告効果があるって?
そんなことあるか?

というわけで、見たいCMを選択して見ることができる仕組みは、案外と心地よいものかもしれない。
ただし、見られるCMと見られないCMの差が激しくない、CM効果の公平性というか平等な機会が失われるかもしれない。(あるのか?そんなの)
試みとして注目されるはずだ・・・。

日本のメディアが化石化しようとしている。そんな危惧が感じられるほどユニークな現象がアメリカでは起こっているようだ。