天才がいないとダメな社会って
面白いエントリだったので。
元ネタは
「IT技術者ではトップ5%は残りの人たちの20倍の生産性を持つという。 これが本当のことであるとしたら、その科学的な根拠はなにか、という話。」
で、ここに繋がる。
米国でベンチャーが成功する背景と日本でベンチャーがなかなか育たない理由だ。
「結局のところ米国で天才プログラマーが頻出するのは、もちろん世界中から優秀で野心的な連中を集めていることも大きいけれども、それ以上に産業構造そのものが常に天才を必要としているのではないかという風に考え直した。天才がいっぱいいるんじゃなくって、産業を回すために多くの人が常に天才をつくろうとしているから、たくさんのシンデレラボーイが生まれてくる。」
日本固有の風土というか文化というか、なんとなくうなづける。
日本では仕組み作りというよりも、仕掛け作りに問題があるのだろう。
「80%のITベンチャーは事業リスクを取らない、人を採らない、研究開発に投資しない。それでどうして、それらを継続的に行う企業と同等の成長を遂げることができるのか。それらを行う20%のうち、さらに80%は、(まだ)うまく成果をあげられていない。すると、それらを継続的に行い、さらにうまくいっているITベンチャーはおおよそ5%になる。」
ここは予想だけれど、貧富の差の激しさによるものだと思うのだが。
やはり日本では、平均的な豊かさが信じられている。
上を見ても、天文学的なお金持ちというのは想像しにくい。
富に対するイマジネーションと体感する格差。
ベンチャーの原動力が、日本では希薄なのかもね。