セカンドライフはすでに下火か?

スラッシュドット ジャパン | 企業に見限られるSecond Life

「LA Timesの記事によると、企業のマーケティング担当者はSecond Lifeを見限り、撤退し始めた〜仮想世界のレギュラー訪問者(同時ログインは最大でも40000人程度)〜」だそうで。
こういうのを読むと、いったいsecondlifeに何を期待していたの?と聞きたくなる。
リンデン社にしてみれば、不動産業(しかも新大陸並の新しい空間を専任で扱う)の観点から見ると、企業参入はとてもありがたい話だろう。少々お話を誇張してでもバリューを上げたい気持ちは分かる。また新規で登録するユーザーの多く(いや、かなり多く)が生まれつつある新大陸でのビジネスに強い興味を持っているし、そのほとんどが期待したほどの成果を生み出してはいないのも事実だ。マスコミの取り上げ方も、ほんの一握りのわずかな成功例を誇張してしまい、変な期待値ばかりが高かったと思われる。
たぶんsecondlifeの良さは、ビジネスチャンスとしての可能性のことではない。そのアイデアだって決して新しくもなく、10年も20年も前のマンガにも見られるありふれたものが実現化しただけだ。
ただ、画期的な表現手段の革命としてみれば素晴らしいものであり、個々の表現者としてのユーザーから見れば伸び続ける可能性が充分にある。
企業の論理からすれば利用価値は見いだせないかもしれないけど。
なのでsecondlifeはメディアと捉えるのではなく、カルチャーとして捉えたものだけが成功できる、偉い人には分からんのです的な代物なのだろう。