ネットにフォースはありや

IT's Big Bang!/「スター・ウォーズ」を超えて---グーグル政府の罪無き楽観性を考える

インターネット内の巨大なDBであるgoogle。世界中のあらゆる情報を集約しインデックス化して再加工する途方もない規模の情報ハブである。
googleにせよ、はてなにせよ、スターウォーズに傾倒しているわけはよく理解できない。ほぼスターウォーズをリアルタイム(一作目は渡辺徹大場久美子松崎しげるの吹替え版だが。タモリのコントに我慢したくちだな。)で見た世代だが、どうにも勧善懲悪にしつつも時代とともに歪みを生み出した世界観に共感できない。もちろん楽しいのだが、そのままネット世界に世界観を求めることは危機感さえ覚える。
もともと日本に強く影響されているスターウォーズだが、アメリカ的なフィルターを通すことで異質に妄信的な正義感を有している。ネット政府の理想像はすべからく正しいものであろうとも、情報の大衆化を押し進めたgoogleが果たしてスターウォーズ的な明確な正義感を有することができるかは少々疑問を感じる。
googleの生み出したものを一言では説明ないが、本来は一本の本流と思われた(と誰もが思っていた)世論の流れが実は複合的な短い支流の集まりに過ぎないことを示してしまった。つまり断片的な情報を集約し続ける正義が無関係な情報を融合させることで歪んだ現実を生み出す仕掛けになっているわけで。その結果で今まで誰かを信じていれば済んだことが、誰も信じられなくなるほど情報があふれることで情報が情報を殺すことが起きたということだ。例えばブログスフィアにしても、正しくない”正しい”情報が定説化することが正義と言えるものやら。それこそが暗黒面ではないのだろうか?と。人の噂もなんとやら・・・googleでの噂は何年、いや何十年だ?情報の消滅はgoogleのあるかぎり不可能だ。
企業がその方向性を保ち続けることは、政府も同じことだけど価値の共有が重要であろう。フォースのありやなしやがネット企業の方向性を生むのなら、それもありだろう。ただ簡単に使い間違えるフォースのようではなく、揺るがない正義を示す時期がきたように思う。

というわけで、ぜひ本国googleの方々には日本の代表的な正義である水戸黄門をおすすめしたい(笑)
なかば冗談でもなく。
悪と悪に脅かされる善良であるところの大衆(すべて善ではないところがミソ)とのいざこざを、ものの5分でナイナイにしてしまう正義力こそは、今後のネットの平和をもたらすはずだ。
googleには強力な印籠=google八分(?)があるしね。
ジェダイ=時代(劇)の語源説を信じれば、ありえない話でもなかろうか?
すると「グーグル政府」は「グーグル幕府」?