2秒ほど退化する放送業界

2秒遅れ(にびょうおくれ) : モニ太のデジタル辞典 : コラム : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

すでに地デジは放送開始しており、すでに切り替えている人も多い状態ですが、まだ改善すべき点がないではありません。そのひとつが2秒遅れの問題です。地デジの番組はアナログ放送から、数秒遅れて各家庭のテレビに映ります。これは録画したものでも生放送でも、同じです。首都圏では約2秒遅れ、地域によってはもっと遅れるところもあるということです。

 なぜこんなことが起こるのかというと、地デジの放送は送受信のときに、データ変換をしなければならないからです。放送局が映像、音声をデジタル放送用の形式に変換する作業をしてから送信し、家庭のチューナーでまた元の形式に戻してテレビに映すのです。この作業に、首都圏ではどうしても2秒かかってしまうというわけですワン。現状では、このタイムラグを短縮することはできても、なくすことはできません。

あまり言及されることのない「2秒遅れ」問題。
確実に地上デジタルに移行したい総務省なわけだが、この問題はあまり話題にあがらない。今時テレビの時報がどれほどの価値があるか?微妙なものではあるが、2秒ほど情報が遅れることが情報化社会(ひさしぶりに使った言葉だね)においてあまり関心できるものでもない。
情報の退化といっても悪くはなかろうに。
そこまでしてデジタル化をすすめたいのか?また、それを話題にしない風潮はいかがなものか?これはすでに情報ツールとしてのテレビには価値がないということかもしれないね。