規制でイミナシネットに

osakana.factory - 日本の子供たちからインターネットが消える日

こわい、こわい。
僕らのネットの意味が無くなる。

ネットの自由性はあらゆる既成概念というか規制の枠を取り払う意義を持っている。
ていうか規制したい側からすると困った存在で、あらゆるタブーが平等にぶちまけられる怖さがある。
だが知る自由と知らせる自由は、未成年だからと規制される理由になりえるのだろうか?

「未成年の育成に悪影響を与える」的な大義名分ですべてをくくる行為がどれほど怖いのか。
法律を作る側からすると、目の前にある問題とされる事柄に対して蓋をしたいのは分かるのだけど。
それは規制というなの無責任だ。

ネットが規制されることは10年前に戻れということだ。
いや、10年前のネットが普及しはじめたころでは「個人の責任における知る」行為があった。
この法案では「政府の無責任において個人が知ることができなくなる何か」がある。

青少年保護は大切だが、青少年保護がすべてでは無い。
青少年の保護に代償が必要なのか?
代償があってはいけない。
必要なのは「知る側の責任」であり「知らせる側を萎縮させる縛り」ではない。


1.内閣府に設置される少人数の青少年健全育成推進委員会(最大数5人)っていう組織が、インターネット上の全てのコンテンツについて、青少年に有害か無害かについての判断基準を作成します。その基準への意義申し立て等の規定はありません。(法案19条から31条)
2.個人も含む全てのウェブサイトの管理者は、上記の有害コンテンツの基準に合致した場合、サイトを丸ごと未成年が入れない会員制にするか、フィルタリングソフトへ自らのサイトをフィルタ対象として申請することなどが、求められます。(3条1項)
3.全てのISPASP事業者などには、有害コンテンツの削除やサービスの停止が求められ、従わない場合の罰則も設けられます。結果としてウェブコンテンツの削除は行われることになります。(3条)
4.全てのPC・携帯電話について、国の基準に基づいたフィルタリングソフトウェアをプレインストール、あるいは、フィルタリングサービスに強制加入することが、PCメーカー(努力義務)及びキャリア(提供義務)に求められます。(5条、8条)

やばいだろう。
てか、本当に規制が目的か?

結局、この手の外郭団体ができて、アレな受け皿になって、誰かの豊かな老後を既得権として恵んでやるチンケな話になるんでないか?
なんどよ、そのフィルタリングソフト強制加入って。
そんなPCいらねぇ(てか、macだけど)

なお、別の児童ポルノとか成人が見てヤバげな情報を守ろうというわけではない。
だが、規制の枠があいまい、かつ誰も枠決めをできない状況において、限られたオジサン&オバサンの常識の範囲で○×とされるのは恐怖としかいえない。
じゃあなにか?○×決めるヤツはどれだけ聖人君主だ?自分が全責任を取ると言い切れる政治家や役人は、どこの誰だ?
規制したければ、その責任を誰が担う。そこんとこ明確にしたうえで覚悟を持って法案を通すのは誰だ?
そこをはっきりしてほしいな。