あまり炎上で喜んでは・・・駄目でした!

livedoor ニュース - 【トレビアン】ブログで炎上サービスで自らが炎上してしまった『炎ジョイ』 IP見放題で大騒ぎ!!

はてなブックマーク - 炎ジョイ

先日「何日もつかなぁ」と書いたら、その日のうちに陥落してました。
う〜む、これは・・・。

また、同サイトに謝罪文が掲載されているわけだけど、これがまたどうなんだろうという内容。

「サービス自体が釣りでした。データもらったから、もういいや」

と、読めるんだが。
何に対して何の謝罪をしているのかがよく分からん。
ちょっと涙目っぽさも感じるけど。



あまりツッコンでも死人にムチを打つようでかわいそうだけど、彼らは大きな思い違いをしていると思われる。

最近の言葉で「ネットイナゴ」というものがある。
炎上するサイトに雲霞のごとく押し寄せる中傷コメント。
たしかにサイトが炎上してしまう事件は、いつでも起こりうることだ。
ブログなど気軽に書き込めるサービスだからこそ、思わず書いた一言で多くのユーザーの反感をかってしまう。

しかし炎上させているユーザーは本能のまま群がる「イナゴ」ではなく、モラルを持った常識的な一般人ばかりである。
コメントの書き方や心ない言動など、人としてどうかと思うのも無理はないかもしれない。
ただ、根底に流れるものは一定の良識に基づくルールであり、表現方法の程度がそのまま人格を表しているわけではないのだ。
つまり言動はひどいが、言っていることは「ごもっともです」が炎上の姿であろう。

件のサイトの謝罪文を読んでいると、どうやら彼らは「ネットイナゴ」をその字面そのまんましか理解していない。
文章をそのまま理解しようとすると、たぶん以下のような感じかな?

ネットイナゴが集まると困るよね」
「じゃあ、ガス抜き実験をしてみよう。奴らは騒げりゃいいんだから」
「ログも取って分析も・・・ネットイナゴの生体実験だね」
・・・1日後・・・
ネットイナゴがいっぱい引っかかったよ」
「じゃあ実験終了。でも巻き込まれたサイトがあるので、一応謝っておこうな」

少々誇張して申し訳ない。
本当にそんなやり取りがあったとは思わないので、あくまでも想像のお話だけど。

私感として「ネットイナゴ」という言葉は良くない表現だ。
現象を上面だけ見て、なぜ炎上が起こるかという根幹を見ていない。
それに乗じた、あたかも「騒いで楽しいじゃん」的な「炎上の根幹」をまったく無視した無秩序はどうだ。
使ってもらうユーザーについてどう考えているのか?疑問を感じざるを得ない。

たしかにネットの世界ではユーザーの動きを、あたかも神の目線で見ることができる。
群がるイナゴを無人格な群れと感じても、神の目線では致し方ないかもしれない。
ただ人の目線を意識して同じく集まる膨大な数の人格の群れを感じることができれば、こんなサービスは思いつかないだろうに。

もうちょっとで良いアイデアになりそうだったことが残念であり、かわいそうだ。
せっかく「人が人を幸福にするための企業」という立派な考えを持っているのだから、ちょっと目線を変えて見た方がよかったかもしれないね。




余談だけど。
本当に実験なんて考えていたのなら、せめて捨てドメインぐらい用意した方が良かったと思うのだが。
大事な主力サービス(?)のサブドメインになっていたので、影響はなかったのかなぁ。