オッス!おらオライリー

ティム・オライリー:WEB2.0提唱者に聞く----独占インタビュー - 毎日jp(毎日新聞)

ちょっと別の意味で話題になった毎日jpが、ネット界のお騒がせ男、ティム・オライリーに単独インタビューを行った。
別にオライリー信者でもないしWeb2.0教に入信もしていないので、別にどうとも感じない内容だったが、まぁあいかわらず一貫した論調にはあまりブレはない。
ただインタビューの答え(日本語訳)を見るかぎりでは「また、その質問なのぉ?」という辟易した印象が見え隠れするのは気のせいか?

注目は2点。「Web2.0を理解してね」と「Web3.0についてはスルー」

結局のところ、彼がやったことはWeb2.0というコピーを作って、なんだかよくわからないWebの世界を2つ分類したことだけ。
つまりWebでいろんなことがあるけれど、
「古いWeb(といっても、別に無くなるわけでない)」
「新しいWeb(といっても、技術が革新したわけでなく使い方が変わっただけ)」
ということを、分かりやすくWebのバージョン表記を生み出しただけ。
だから概念が明確化されると、困るわけ。
だって、別に新しいわけではないのだからね。
それが一人歩きしてしまったから、もっと困ってしまうわけね。

すると「多くの人は、ウェブ2.0とは様々なアプリケーションの集合体、あるいはブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、(ユーザー同士が内容を更新し合い、質を高める形式の)「ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ」などのことだと考えている」のであれば、Web2.0の概念が明確化されてしまうのでちょっと違うと言っている。
またWebを2分割しただけのインパクトが、新しくWeb3.0という創作をしてもインパクトが無いこともよく分かっているので、やはりはぐらかしているわけだ。

彼の提唱に価値があるのは「気づき」の機会を作ったことで、ネットバブル以降のちょっとした停滞期を活性化させる絶妙なタイミングであったことだ。
誰もが飛びつき、また「結局Web2.0って何?」と答えの無い答えを探し始めたことで、想いもよらずムーブメントが起きた。
そこで儲けた企業も無数にあったことが、Web2.0の成果といえる。


ところで「ウェブ」の表記は「Web」?それとも「WEB」がいいのかな?
海外のサイトとか見ていると「Web」の方がかっこいいのだけど、メディアも見直してはどうだろう?