IT裁判は迷宮の森

佐々木俊尚の「ITジャーナル」:検察官を翻弄しまくったoffice氏の奮闘

まるで、ちょっとした法廷ドラマ映画のようか?

今の司法制度の中で、IT技術に関わるものは困難を極めているようだ。IT技術に関わる技術者にとって、当然必要と思われる行為が一般常識的に考えると若干ズレがあることは否めない。
話はそれるが、いわゆる個人情報保護法案やプライバシーマークについて、行政的な処分は存在しないそうだ。ただ、個人情報保護の観点から、勝手に考えて勝手に基準を作って勝手に守りなさい、と。そうしないとトラブルが起こった時、ひどい目にあうよ〜、というスタンスだ。なんか無責任な法律のようだが、致し方ない理由がある。IT技術が進んだ現在では、誰もルールが作れないのである。IT技術と実生活でのルールにズレを補う指針が見えないのである。
今回の裁判は少々当事者の策略のようなニオイもするが、司法制度のズレ感を楽しめる笑い話なのかもしれない。